私は大学ではインターネットに関わることを勉強する学部だった。
そこでパソコンやインターネットに関わる基礎的なものから、プラグラムに関わることまでは一通り学ぶ機会があった。
なぜそこを目指したのかというとパソコンやインターネットの仕事には職人のイメージがあり、誰とも話さずにただ黙々とプログラムをこなしていくイメージがあったからだ。
洋画でソードフィッシュがあったり、アニメで攻殻機動隊やエヴァンゲリオンがあったりして、パソコンのキーボードを叩いている電脳っぽい人のイメージがオタクとは全く違う雰囲気を持つようになった時代だった。
そういったイメージもあってか人と関わったりする営業職がダサくて嫌だった。
とにかく就職活動の求人で営業と聞くと嫌悪感を抱いていた。
当時は武富士とか今でいうNHKの集金人のような強烈なクレームを受けているイメージと体育会系縦社会のイメージがあり、残業も付き合いの飲み会も全部嫌だった記憶がある。
とにかく自分の時間がないイメージがあったからだ。
学生の頃の周りの友達も同じ考えの人も少なくなかった。
私が大学に入る前は”これからはパソコンの時代だから”という大人がかなりいたが、実際に何を持ってこれからがパソコンの時代なのか全く理解ができなかった。
そういう点では現代の人たちの考えもわかる。
2020年に5Gになってスマホのインターネットの速度が爆発的に上がる。
だから何?動画が止まらなくなるの?自動運転?テレビ電話?タイムラグ?どうでもいい。
みたいな感じだろう。
私が大学生だった当時も
インターネットが全世界をタイムラグがほとんどなしで、しかも無料でメールが送れたり電話で繋がることができる。
と言われてもわからないし興味もわかないやつだったし、そんなことできたってすぐに何かがどうなるわけでもない。
と思っていた。
現代の人はわからないことに対して疑問が生じ、質問することで誰かと交わらなければならないくらいなら時間もかからないしスマホで調べた方が早いと思っている人が普通だ。
私の学生時代はスマホではなくガラケーのiモードとかしかなかった時代だから必然的にパソコンで調べることになる。
iモードは検索に時間がかかりすぎていたし、現代のようにインターネット上にもそんなに情報はなく、開く速度も速く日本語の情報量が圧倒的に多い2ちゃんねるで調べる方が断然早かった。
時代は2ちゃんねるが有名になりかけていた時だったのもあり2ちゃんねらーを名乗る人たちが周囲に爆発的に増えた。
ただ現代は当時と違い、ブログや自サイトの構築が簡単になり、情報が爆発的に増えたので昔のように検索窓よりも2ちゃんねるの方がとはならないだけだと思っている。
質問を投げかけられる役割は当時の2ちゃんねるからインターネットの検索窓になっただけだ。
このように質問というコミニケーションをネットに頼るという習性が大学の学部の性質上はやかったので、周りの仲間はコミニケーションが横に狭く、縦に深いような人ばかりだった。
要は知り合いはあまりいないけど、仲の良い人とはすごく良いということだ。
私の思う現代のY、Z世代はこんな感じではないかといつも思いながら接している。
その上でやはり現代の人はインターネットに関われば関わるほど孤独であるように思う。
私がインターネットに関わっているのに孤独ではないのは、あれだけ嫌悪していた営業がメインの仕事だからだ。
Y、Z世代を理解するように人間を理解していけば営業職ほど楽しくて魅力的な仕事はない。
Y、Z世代はみんな孤独から解放されることに魅力を感じている。
かといって直接のコミニケーションも避ける。
だからSNSのプラットフォームのように間接的なコミニケーションを望むのだろうと思う。
このY、Z世代を理解していれば小売業の先はとっても明るいはずだ。
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