先日新しく設立する会社の1年分の予算を作っていた時、ふと過去の思い出が頭をよぎった。
会社員時代に何度も作り慣れたその予算表は約4年ぶりに見るものだった。
非常に思い出深い表であると同時に私が食らわされた非情な思いを想起させた。
予算表を作成する際には前年を基準に作成することが通例だ。
その予算通りに進んでも、どれだけそれ以上になったとしても私たちの身の回りには特に何の変わりもない。
それ以下になった時にその予算表にケチが付くのだ。
お前の予算計画が悪い。
お前のやり方が悪い。
俺ならもっとうまくできた。
考えが甘い。
どれを取っても、じゃ、お前が手本見せてみろよ。と言いたくなる。
そういう奴に限って”自分でお金を作れない”奴が多い。
正解がないのにさも正解があるようにものをいう上司には本当にうんざりしたものだ。
なぜ会社という中で立場を手に入れた”お金を自分で作れない”人たちは何かをバカにしないと自分を保つことができないのだろうか。
悪いのは全部部下のせいにしている姿勢が本当に許せなかった。
完全にバカにされたと感じる事例がある。
昔、私は新しい仕事のやり方を提案したことがある。
どの上司も決まって”数字にして出せ”という。
何度も何度も言われた通りに数字に表して証明しようとすると
これじゃわかりにくい。
もうちょっとわかりやすく。
事業のその後はどうするのか。
などかなりの質問を受けてその都度訂正を余儀無くされる。
かなりの時間を使った結果、いただいたのが
お前がそんなに頑張ったって何も変わりはしない。もうこの提案をやめろ。
という言葉と私の提案の全面破棄だった。
完全にバカにされたと感じる以外にどう感じたらいいのだろうか。
もともと聞く気がないのに時間をかけて作った資料も見ていないし、もともと見る気すらないのだ。
だったら最初から作らせるな。と思った。
本当にただ膨大な時間の浪費をさせられただけだった。
当時を思い出しただけで怒りで頭が真っ白になるほどだ。
冷静にその予算表を見てみると、当時とは違い自分の今まで積み上げてきたもので出来上がっている表だった。
当時とは全く違う不思議な感覚だった。
当時の暗い思い出に他人からではなく、自分の力で光を当てることができたような気がした。
やはり行動することで得た自信というのは大きいと改めて感じた。
時間を浪費させておいて結局”勝ちもせず負けもしない大人”は一度社外に出てみて自分がどれだけできるかを一人で試した方がいい。
何事も”自分でお金を作れる”人にならないと人を動かす根本的な説得力などない。
私は今、会社のあり方が大きく変わろうとしていると感じている。
予算や予測も大事だが、まずは行動がしやすい環境が大事なのだ。
数字は”お金を自分で作ることができる”人たちに任せて、もっと行動をするべきだ。
行動することで会社に貢献することができる。
あなたの行動はこれからのあなたの歴史だ。
今までが悪いとか良くないとかはどうだっていい。
常に行動することが、社内、社外を問わずに”お金を作ることができる人”になる一番の近道だ。
行動あるのみ。
それは必ず自信になる。
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