最近のニュースで美容室とラーメン屋さんの倒産が過去最多だというニュースを見ました。
いつも髪を切ってもらっている美容室でふとその話題になったのですが、業界自体がとても難しい状況だと伺いましたが、なんとなくそれが頭に残っていとこの頃。
そこで相談が舞い込んできました。
実は経営している美容室でご相談があると会社に正式に連絡がありました。
話を聞いているとなんとなくですが、ここがなんとかなったらいいのではないかと思うところがあり、忘れないうちにここに認めておこうかと思います。
ラーメン屋さんや美容室っていうのは想像する限り限られた数しか、大規模に営まれている会社やチェーン店はないのではないかと思います。
こと美容室に至ってははっきりわかる大規模グループ会社などは聞いたことはないです。
美容室というのは男性女性問わず通えるようになったのはごく最近のことのような気がします。
私が若い時なんかは美容室というよりも男性は理容室に行っていたのではないかと思うくらい、美容室というものに縁がなかったのではないかと記憶しております。
美容室というのは時間をかけてパーマをかけたりセットしたりカットしたりと、”時間をかける=ちゃんとしている”というイメージが強く、”早く終わる=あんまりいい美容室ではない”みたいなイメージになりやすいのではないかと感じ、その点を伺ってみるとやはりそのイメージだということでした。
”業界が苦しい=時間がかかりすぎる割に儲けが少ない”みたいな図式が蔓延しているような気がしてなりません。
もしそうだとしたら、業界の風雲児になるような人は時間をかけずに、尚且つお客様にいい美容室だと思ってもらえる図式さえ確立できれば美容室業界に革命が起こるのではないかと思います。
実は私でいうところの美容室問題は伝統工芸に通じているものがあり(全ての伝統工芸がそうではない)、時間をかけずに出来上がったものに芸術の価値を見出しにくいという構造から生まれてくるのだと思っています。
画家が後世に残るような絵を描いたという話を聞いても、サッと描いてしまった絵よりも制作に20年かかったという絵の方が価値が高く感じてしまうのと一緒です。
極端にいうと絵は完成系をお客が判断するので、描いた時間を短縮しようがするまいがそこは書き手の発言で誤魔化すことができるのですが、美容室ではお客の髪を直接お客の見ている前で対応しているので、時間的価値が誤魔化せないのが現実です。
これは苦しいですね。
美容室はこの時間的価値の概念をどうにかして変えていかない限りは、単価をこれ以上高くしようとも他店の価格競争にさらされて負けてしまうだけになってしまいます。
意外にも解決方法は簡単かもしれず、お客様が来店された時に”今日は20分で終わりますがよろしいでしょうか?”などと声がけして、ある程度お客様に時間の限りを知らせた上で、その時間でここまでできるだろうという想像を超えていくような結果にチャレンジする人がいないのかもしれませんね。
個人的な意見となりますが、広告や認知の問題ではない。
それが私のお答えできる答えでした。
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