”無駄を削る”と4、5本目の指

無駄を削るという行為がどんなことなのかを想像することは難しいが、よくこのフレーズは耳にする。

新聞やネットニュースだけでなく、企業のニュースなどで目にするが発信する職位によってそれぞれの意味合いが違う。

職位が上がれば上がるほど”無駄を削る”行為は必要なものまで一気に捨ててしまうことに近いことが多く

末端のスタッフであれば不必要なものまで拾い上げ、”無駄を削る”という行為とは程遠いことになることが多いだろうと想像できる。

私も人の下で働いているときに”無駄を削る”という発言に嫌悪感をよく感じていたが、自分も抱えているスタッフに対して発言したこともある。

先日AIの研究をしている東京大学の松尾豊さんの研究に関することが書いてある本を見て、なるほどと思った。

この方はAIで手の動きをディープラーニングの技術によって研究している方なのだが、

人間の指の本数である5本というのは進化の過程において非常に合理的であるという。

物をつかんだりする必要な要素は三本の指で事足りるのだが、残りの2本は”持ち替える動作”に必要なのだというのだ。

これが5本以上では6本目の指はあるだけの状態で、なおかつバランスを崩す要員にしかならないらしい。

内容に感服することも当たり前だが、無駄を削るということは一歩間違えれば”それ以外にできなくなる”というリスクを孕んでいる。

と自分に受け入れることが出来たと思う。

ひょんなことからいろんなことが受け入れることができるぐらいの”無駄を削る”が一番正しいことだと思う。

まぁ、それ以外はいらないという方もおられると思いますが。

久留米の取引先の田中さんと

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