いろんな広告の形

ネット広告の仕事をやっているうちにいろんなことに気がつく。

”あぁ、こんな宣伝のやり方があるんだな”とか”こんな広告の入れ方思いつきもしなかったな”みたいな発見だ。

今度福岡で行われるG20で”GDPR”というのが議論に上がるらしい。

このGDPRってのは日本語に訳すと”EU一般データ保護規則”という。

これはWEB上で私たちの様々な行動記録や個人情報を収集したビッグデータみたいな概念だ。

このビッグデータを使って、例えばYouTubeのおすすめ動画なんかだったり、Amazonのあなたへのおすすめ商品だったりが出ている。

その元になるデータの保護に関する規則のヨーロッパ版だ。

これを日本が参考にするかしないかみたいな話になるかもしれないらしい。

これに関する資料を見ていくと、最近のわかりやすい批判事例の一つにトランプ大統領の選挙でFacebookやらTwitterなどがトランプ大統領に投票する意識を植え付けていた。

とか

イギリスのEU離脱は広告に紛れてEU批判の内容が無意識のうちに私たちの頭に入り込んでいたからだ。

といったビッグデータを使用した大衆扇動を疑い批判する内容の記事もたくさんあった。

昔の広告や情報は紙媒体やテレビ媒体がベースになって行われていたので、スポンサーが提供したものをテレビタレントが身にまとったり、新聞に小さく企業ロゴを入れてみたり、雑誌の写真にもスポンサーが提供しているアクセサリーを身につけさせてみたりと、

ごく一部の人だけがそのインフィード(風景に溶け込む)広告の効果を知っていたのだと思う。

現在はInstagramなどのように、フォロワーがいればタレントだろうが一般人だろうが関係なくインフィード広告にすることができる。

YouTube広告やテレビCMのようなわかりやすくて派手な広告よりもリスティング広告やディスプレイ広告の方が効果がすごくあるように、

今後の広告は一見広告に見えないアピールの仕方がもっと発達してくるように思う。

ステルスマーケティングじゃないのか?とも思うが、騙しているわけでもない。

きっとこういった広告を開発するときにそういう意識下の広告効果みたいなのがわかって開発しているんだろうな。

と思う。

サブリミナル効果というのをご存知だろうか?

人間の無意識に刺激を与えて、人に影響を与える心理効果のことだが、

これが現在の広告に近い観点なのかと思う。

何が近いのかというと

科学的根拠や数字的根拠がないということだ。

広告も結局同じような根拠だ。

昔ジムキャリーが出ていたトゥルーマンショーという映画でちょっと大げさだが同じような広告の仕方をやっていたのを思い出す。

これからは情報強者が圧倒的に増加する。

広告も広告とわかる形は全て敬遠されることになるかもしれない。

そのために必要なのは常日頃からユーザーの興味を引きアクセス数を増やしていくことだということが最重要課題だ。

広告を怠ると大変なことになる時代が来る。

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