一皮剝けるという言葉をご存知だろうか。
辞典などでは色々あるかもしれないが、私の解釈では
あるレベルで固執してしまっている何かを捨てることで、一つ上でのレベルにおいて新たな可能性を開けることだと思う。
私が人と話をする上で一番大事にしていることは”正直な本音”だ。
人はいつも要望を相手に伝えるときは間接的にしか伝えようとしないクセがある。
例えば
なぜあの人はオペレーションに入らないのか!(私はオペレーションに入りたくない)
あの人は自分が頑張ってるところを見せるのがうまい(実は私の方が頑張っているから見て欲しい)
みたいなやつだ。
誰にでもある。もちろん私にもたくさんある。
でも私からいえば”不正直な本音”ほど楽なものはなく、”正直な本音”ほど日常の訓練と勇気と自律の要るものはない。
一皮剥けてくると”不正直な本音”が読み取れるようになる。
剥けていないと”不正直な本音”を真に受けてその情報をもとに間違った政策を打つことになり永遠に解決にたどり着くことはない。
一皮剝けるためには”不正直”を捨て”正直”を出さなければならない。
本題に入る。
安く使おうとしてくる目的がありありと見えている連中とは仕事はしないようにしている。
と書いた。
私はお金をもらったら進化しないといけないと思っているが、進化を妨げるほどの値下げをした上で成り立つサービスは存在しないほうがいいと思っている。
値下げを要求されるだけならいつものことで、仕様の説明をしてサービスを削ればそれは問題にはならない。
それは値下げとは言わない。
- 値下げをする代わりに交換条件を出したとしてもそれを守らない。
- 守らない理由が自己防衛が目的である。
- ありもしないエラーをでっち上げて感情的に値下げを強要する。
- 次回の仕事をチラつかせ無理難題を吹っかける
- 無期限状態の”俺が儲かったらもっと払う”を連呼する
などなど。どれもこれも”不正直”で枚挙に暇がない。
基本的に不快になるような値下げ強要の本音は”私の犠牲の上で成り立つサービスを実現しろ”がほとんどだ。
いろんな経験をしたが、
何かの犠牲の上に成り立つサービスは絶対に長続きしない。
すぐに行き詰まり破綻する。
私たちの商売はコミュニティだ。
それは信頼・信用が基本でないといけないと思っている。
それがあるからこそ居心地がいい関係を築くことができる。
王道の商売だ。
それと対局にあるのが一回限りの取引で値段をぼったくるような観光地的な商売だ。
奇策の商売だ。奇策に2回目はない。
信頼・信用は”正直な本音”からしか生まれない。
正直を見抜く一皮剥けた人は、いつ喋ってもこちらの居心地がよく気分も良い。
できることならそんな人たちとばかり仕事がしたい。
これは私と技術パートナーのY氏が、独立してから今までで培った不快な経験だ。
その時の気分を思い出しながら書いたので、多少不快になる表現があるかもしれないが、そこはご了承いただきたい。
以上の”こうならないようにしよう”と言う経験が皆さんの役に立つと嬉しい。
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